国外活動


私たちは設立当初はカンボジア農村部のスマオン村を拠点に、現在(2024年6月)はトルタノン村とタミン村を拠点に国外活動をしています。
カンボジアで活動を始めたキッカケは創設者がカンボジアで活動する団体とつながりがあったことでした。

国外活動のはじまり -スマオン小学校

私たちの国外活動は、カンボジア現地の団体から紹介していただいた、スマオン小学校から始まりました。グラウンドがデコボコで、サッカーはもちろん満足に遊ぶことができない状況から、サッカーを子どもたちに楽しんでもらいたいという想いのもと、グラウンドを建設をしました。その一方で、校舎不足により子供たちが学校に通えないことを知り、その状況を改善すべく校舎の増築(Dream Home Project, DHP)を行いました。
結果、より多くの子どもたちが学校に通って学び、サッカーを楽しめるようになりました。

Dream Ground Project(2015~)

スマオン小学校での活動を通して、子どもたちの笑顔がより増えていくことを感じるなか、「安心してサッカーを楽しめる子供たちがもっと増えてほしい」との想いから、2015年、グラウンド建設を行うことを決めました。スタディツアーでの現地調査を踏まえ、現在までにスマオン小学校周辺の2つの小学校にグラウンドを建設しました。1校目は、サッカー熱の大きいトルタノン小学校で、そもそもグラウンドがない状態でした。グラウンドは2017年春に完成し、完成式での村を巻き込んだ交流や、サッカー教室などを行ってきました。

トルタノン小学校への継続的な支援に加え、2017年にもう一校支援を行うことを決めました。支援先に選んだのは、2016年春に現地調査で訪れた候補地の中でも、もっともグラウンド環境の劣悪さが目立ったタミン小学校です。グラウンドに生えていた木々や池を取り除き、サッカーがしやすい環境を整えました。

元々はグラウンドがなく安心してサッカーができる環境のなかった子どもたちもグラウンドができたことで、いつでも安全にサッカーができるようになりました。

My Ball Project(2022~)

My Ball Projectという企画は、日本国内で使われなくなったり、破れてしまったりしたボールを回収し、ボールを買うほどの余裕がなく、身近にボールを購入できる環境がないカンボジアの子ども達にサッカーボールを届けるというものです。一人ひとりにボールを届け、サッカーをより身近に感じて欲しい。サッカーを通して皆が笑顔になってほしい。そんな想いから2022年に始まった企画です。

1回の渡航では、子供1人1個ボールを届ける目標は達成できなかった一方、最終的に8つのボールを寄付し、子どもたちの笑顔につながる活動をおこなうことができました。また同時に、子どもたちには物を大切に使うことの重要さも伝えることもでき、成果のあるプロジェクトとなりました。2024年現在も尚、つくば市でのイベントなどを通して、使わなくなったサッカー用品の回収とその物品支援をおこなっています。また、新型コロナウイルスの影響でしばらくの間、現地を訪れることができていなかったこともあり、この企画は久しぶりの国外での活動でした。それは現地の子供たちからしても同様で、それでも私たちのことを温かく歓迎してくれる姿には、感銘を受けました。

クラブチーム創設(2023~)

子供たちからサッカーを上手くなりたい、先生方からサッカーを教えられる人材が欲しい、という声を2023年春のスタディーツアーで受け、サッカー技術向上を目的としたサッカークラブの創設に向けた活動を、タミン村にて2023年からおこなっています。子供たちは日常的にサッカーを楽しんではいるものの、サッカーを安心して上手くなる環境は整っておらず、サッカー指導を受けることや、より整備されたグラウンドでサッカーをすることができていない現状があります。

そのためにもサッカークラブを作ることで、子どもたちに安心してサッカー技術の向上に努める環境を提供することを目指しています。サッカークラブ設立に向けて、私たちはグラウンド修繕などのハード面を扱う「グラウンド班」と、クラブチームについてのソフト面を扱う「システム班」に分かれて活動しています。システム班は特に、事務部門、財務部門、人材部門に分かれ、団体の規約や契約書といったソフト担当、クラブチーム創設に関係するお金(給料、参加費など)担当、指導者を含めたクラブチームに必要となる人材を探す担当となっています。

現在は、このプロジェクト主におこなっています。今後の活動報告をお待ちください。